
こんにちは。
GreenFairway Insights、運営者の「K」です。
最近のゴルフシューズはダイヤル式が主流ですが、ラウンド中に「あれ?なんか緩んできたかも」と感じたり、カチカチと締めてもすぐに空回りしてしまうような感覚に陥ったりすることはありませんか。
せっかくの高機能なシステムも、その仕組みや寿命に関する正しい知識がないと、プレー中のストレスになってしまいますよね。
特にワイヤーの締め方や故障した際の直し方、さらにはメーカーごとの構造の違いを理解していないと、自分に合わないシューズを選んでしまう可能性すらあります。
この記事では、そんなダイヤル式特有の「緩まない」ための知識や対策を、私の経験を交えて詳しくお話しします。
記事のポイント
- ダイヤル式システムが緩む「本当の原因」とメカニズム
- アディダスやアシックスなど主要メーカー独自の緩まない技術
- サイズ選びと履き方で劇的に変わるホールド感の作り方
- 空回りや緩みを防ぐためのメンテナンスとトラブル対処法
目次
ゴルフシューズのダイヤル式で緩まないモデルの選び方

「緩まない」シューズを手に入れるためには、単にダイヤルをきつく締めるだけでは不十分です。
実は、メーカーごとに全く異なる「ホールドのアプローチ」があり、自分の足の形やプレースタイルに合った構造を選ぶことが何よりも重要です。
ここでは、構造的なメカニズムと主要メーカーの特性から、本当に緩まない一足を見つけるためのポイントを解説します。
故障や寿命による空回りの原因
ダイヤルを回しても締まりが悪い、あるいは締めた直後に緩んでしまうと感じる場合、まず疑うべきは「機械的なトラブル」と「構造的な馴染み」です。
まず、システム自体の「ロック機構」が正常に機能しているかを確認しましょう。
私が以前経験したのは、ダイヤルの操作方法を誤認していたケースです。
例えば、引き上げてリリースする「プルアップ式」のモデルで、深いラフを歩いている際に草がダイヤルに引っかかり、意図せずロックが解除されてしまうことがありました。
また、逆に回して微調整できるタイプと、逆に回すと全開放されるタイプがあり、これを知らずに操作していると「勝手に緩んだ」と感じてしまいます。
次に、「初期伸張」と呼ばれる現象も無視できません。
新品のワイヤーやレースは、最初のテンションがかかると微小な伸びが発生します。
また、ガイド部分(ワイヤーが通るパーツ)での「座り」が安定するまで、ワイヤーがわずかに移動することもあります。
これは故障ではなく、シューズが足に馴染む過程で必ず起こる物理現象です。
ダイヤルが壊れていなくても、ワイヤーの初期伸びやアッパー素材の馴染みによって、一時的に「圧力が低下した(緩んだ)」と錯覚することがあります。
アディダスのラップ構造の効果

「緩まない」感覚を作るために、アディダス(Adidas)は非常にユニークなアプローチをとっています。
特に「コードカオス(Codechaos)」シリーズに見られるのが、ワイヤーという「線」ではなく、アッパー全体で足を「面」として包み込む設計思想です。
この中心にあるのが「ラップ構造」です。
ミッドソールのサイドから伸びたパーツが、ダイヤルを締めることで足の側面全体をグッと包み込みます。
この構造の素晴らしい点は、スイング中に足が横方向(ラテラル方向)に強く踏ん張った際、サイドパーツが壁となって横ブレを物理的に抑え込んでくれることです。
通常のシューズだと、横に力がかかるとアッパーが伸びてしまい、結果として「緩んだ(足が外に逃げた)」と感じてしまいます。
しかし、アディダスのラップ構造は、その伸びを抑制しつつ、BOOSTなどのクッション素材と連動してフィット感を維持するため、スイング後半まで初期のホールド感が持続しやすいのです。
adidas Golf(アディダスゴルフ) メンズ コードカオス 25 ボアゴルフシューズ
アシックスのサイズ感の注意点

アシックス(ASICS)の「ゲルエース プロ 5 BOA」などは、アディダスとは対照的な「モノソック構造」を採用しています。
これは靴下と靴が一体化したような構造で、足を入れる開口部が非常に狭く設計されています。
正直に言えば、このシューズは足を入れるのが非常に大変です。
しかし、この「履きにくさ」こそが「緩まない」ことの証明でもあります。
一度足を入れてしまえば、ダイヤルを締める前から足首周りに隙間がなく、まるで皮膚の一部になったような絶対的な密着感が得られます。
ただし、サイズ選びには注意が必要です。
この極端なタイトさゆえに、普段と同じサイズを選ぶと「キツすぎて痛い」という事態になりかねません。
私の感覚では、通常より0.5cm〜1.0cmサイズアップすることで、適切なホールド感を得られることが多いです。
無理にジャストサイズを履くと、ダイヤルで調整する余地がなくなり、アッパーの寿命を縮める原因にもなります。
サイズ選びに関しては、きつい場合の対処法などをまとめたこちらの記事(ゴルフシューズサイズはきつめ?正しい選び方を解説)も参考にしてみてください。
フットジョイのボア調整機能

フットジョイ(FootJoy)の「ツアーアルファ」などのハイエンドモデルでは、「デュアルBOA(ダブルボア)」システムが採用されています。
これは、かかと側と甲側にそれぞれ独立したダイヤルを配置することで、部位ごとに締め付けをコントロールするという考え方です。
シングルダイヤルの場合、甲を強く締めるとつま先が痛くなったり、逆につま先を楽にするとかかとが浮いたりというジレンマがありました。
デュアルBOAなら、「かかとはガッチリ固定して浮きを防ぎつつ、甲周りは適度なフィット感に調整する」といった芸当が可能です。
ただし、この強力な固定力には副作用もあります。
アッパー素材がしっかりしているため、前部のダイヤルを強く締めすぎると、素材が余って「撓み(たわみ)」や「皺」ができ、逆にフィット感を損なうことがあります。
そのため、フットジョイに関しては、アシックスとは逆に「通常より0.5cmサイズダウン」して、物理的な隙間を最初から埋めておく選び方がハマることが多いです。
FootJoy(フットジョイ) メンズ ツアーアルファ BOAゴルフシューズ
緩みを防ぐおすすめの選び方
結局のところ、どのメーカーの構造が自分に合うかを見極めることが「緩まない」ための近道です。
| メーカー | 構造の特徴 | こんな人におすすめ |
|---|---|---|
| アディダス | ラップ構造(面で包む) | 歩行の快適さと、横ブレのなさを両立したい方 |
| アシックス | モノソック構造(隙間なし) | 履くのは大変でも、絶対的な一体感を求めるアスリート志向の方 |
| フットジョイ | デュアルBOA(部位別固定) | かかとの浮きを絶対に許したくない、細かく調整したい方 |
試着の際は、単に足が入るかどうかではなく、「ダイヤルを締めた時にアッパーが変な風に歪まないか」「かかとが浮かないか」を重点的にチェックしてください。
自分の足の形とアッパーの設計思想がマッチした時こそ、本当の意味での「緩まないシューズ」に出会えるはずです。
ゴルフシューズのダイヤル式を緩まない状態で維持する

自分に合ったシューズを選んだとしても、日々の使い方やメンテナンスを怠れば、機能はすぐに低下してしまいます。
ここでは、ラウンド中のちょっとしたテクニックから、長く性能を維持するためのメンテナンス方法まで、実践的なノウハウを紹介します。
密着度を高める正しい締め方
スタートホールのティーグラウンドに立つ前に、いきなり全力でダイヤルを締め上げていませんか?
実はこれ、すぐに緩みを感じる原因の一つです。
おすすめの方法は、まず足を入れたらかかとをトントンと地面に打ち付け、ヒールカップに足をしっかりと収めます。
その後、ダイヤルを「ある程度」締めてから、数回屈伸したり、軽くジャンプしたりして足をシューズに馴染ませます。
そして最後に、仕上げの増し締めを行います。
こうすることで、ワイヤーやレースがガイドの適切な位置に収まり、アッパー素材の初期の伸びも解消された状態でロックすることができます。
いきなり強く締めると、一部だけに強いテンションがかかり、動いた拍子にそのテンションが分散して「緩んだ」と感じてしまうのです。
ワイヤーのねじれを直す方法

「締めても締めても、なんか緩い気がする」という時、システム内部でワイヤーがねじれている可能性があります。
特に細いレースを使用しているモデルでは、内部のリールでレースが綺麗に巻き取られず、絡まってしまうことがあります。
そんな時は、一度ダイヤルをロック解除して全開放し、ダイヤルから最も遠い部分(つま先側)のレースを指で強く引っ張り出してください。
こうすることで、内部のねじれや絡まりが解消され、スムーズに巻き取れるようになります。
Redditなどの海外フォーラムでも、この「一度完全に緩めて引っ張る」というテクニックは、緩み防止の基本としてよく紹介されています。
無理に引っ張りすぎるとガイドを破損する恐れがあるため、力加減には注意してください。スムーズに出てこない場合は、内部で深刻な絡まりが発生している可能性があります。
直らない場合は修理を依頼する
どうしても空回りしたり、ロックがかからなかったりする場合は、ダイヤル自体のギアが破損している可能性があります。
この場合、自分で分解しようとせず、メーカーの修理サービスを利用するのが賢明です。
修理には通常、工場到着後から1週間〜10日程度の期間がかかります。
また、費用も発生するため、シーズンオフや重要なコンペがない時期を見計らって出すのが良いでしょう。
修理に関しては、ソールの剥がれなど他のトラブルと合わせてこちらの記事(ゴルフシューズのソール剥がれ修理|自分で直す方法と料金相場)でも解説していますので、メンテナンスの参考にしてください。
履き方で変わるホールド感

「緩まない」感覚は、シューズ単体ではなく、靴下との組み合わせで作るものです。
例えば、少し緩みを感じるようになったシューズでも、厚手のゴルフ専用ソックスや、滑り止めのついた高機能ソックスを履くだけで、シューズ内での足の遊びが激減することがあります。
また、インソール(中敷き)を交換するのも非常に有効です。
純正のインソールは薄手のものが多いため、少し厚みがあり、かかとのホールド性が高い市販のインソールに入れ替えるだけで、シューズ内の空間が埋まり、ダイヤルの効きが劇的に良くなることがあります。
「もう買い替え時かな?」と思う前に、一度試してみる価値はあります。
ゴルフシューズのダイヤル式で緩まない方法を総括
記事のポイントをまとめます。
- ダイヤル式ゴルフシューズはモデル選びで緩みを防げる
- 経年劣化や寿命がダイヤルの空回りを引き起こす アディダスのラップ構造は高いフィット感を実現する
- アシックスはモデルごとのサイズ感の違いに注意する
- フットジョイのボアは微調整機能に優れている
- 足の形に合ったモデル選びが緩み防止の基本
- ダイヤルをロックしてから回すことで固定力を高める 均等に圧力がかかるよう正しくワイヤーを締める
- ワイヤーのねじれを解消するとスムーズに締まる
- ダイヤルの不具合が続く場合は専門修理を利用する
- 踵をしっかりと合わせてから締める履き方が重要
- プレー中の緩みはパフォーマンス低下につながる
- 定期的なメンテナンスでダイヤルの機能を維持する
- 無理な力で締めすぎると故障の原因になる
- 緩まない快適さを保つことでプレーに集中できる