
ゴルフ場でのラウンド中、あるいは練習に行こうとした矢先、ゴルフシューズのダイヤルが空回りしたり、ワイヤーが切れてしまったりして焦った経験はありませんか。
お気に入りのシューズが突然履けなくなると、新しいものを買うべきか悩んでしまうものです。
しかし、実は多くの場合、専用のキットを使えば自分で修理できることをご存知でしょうか。
この記事では、ゴルフシューズのダイヤル故障に直面した方に向けて、自分で直すための具体的な手順や、無償でパーツを手に入れる方法について分かりやすく解説します。
記事のポイント
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ダイヤル交換やワイヤー修理を自分で行う具体的な手順と方法
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BOA保証制度を活用して無償で修理キットを入手する流れ
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自力での修理が難しいケースと、プロに依頼する際の判断基準
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修理費用の相場や、故障を防いで長持ちさせるメンテナンス方法
目次
故障の原因と破損箇所の確認方法

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故障の原因と破損箇所の確認方法
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BOA保証制度を利用した無償交換
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修理キットの正しい選び方と入手先
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動画で確認しながら行う交換手順
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自力での復旧が難しいケースとは
故障の原因と破損箇所の確認方法
まずは、シューズがどのような状態にあるのか、故障の原因を冷静に確認しましょう。
ダイヤル式シューズのトラブルは、主に「ワイヤー(レース)の断線」か「ダイヤル内部の破損」のどちらかに分類されます。
具体的には、ダイヤルを回してもワイヤーが巻き取られずに空回りする、あるいはワイヤー自体が切れてブラブラしているといった状態が多く見られます。
このとき、単にパーツが壊れているだけなのか、それともシューズ本体の土台部分(ベース)まで損傷しているのかを見極めることが大切です。
もし、シューズに縫い付けられているプラスチック製の台座が割れていたり、剥がれていたりする場合は、部品交換だけでは修理できない可能性が高くなります。
そのため、まずはダイヤル部分をよく観察し、土台がしっかり固定されているかを確認してください。
これが確認できれば、部品を取り寄せて自分で直せる可能性が十分にあります。
BOA保証制度を利用した無償交換

多くのゴルフシューズで採用されている「BOAフィットシステム」には、製品の寿命期間中において有効な「BOAライフタイム保証制度」という素晴らしいサービスがあります。
これは、ダイヤルやレースが破損した場合、公式サイトから申請することで、交換用の修理キット(パーツ)を無償で提供してもらえる制度です。
公式サイトによると、簡単な質問に答え、破損箇所の写真をアップロードするだけで手続きが完了するとされています。
シューズ全体をメーカーに送る必要はなく、自宅に届いたパーツを使って自分で修理を行えるため、時間と費用の両方を節約できる大きなメリットがあります。
ただし、すべての故障が無償保証の対象となるわけではありません。
例えば、シューズ本体の劣化や、BOAシステム以外の部分の破損は対象外となることが一般的です。
まずはBOAの公式サイトで、自分のシューズが保証の対象になるかを確認してみることをお勧めします。
修理キットの正しい選び方と入手先
保証対象外であったり、すぐに修理が必要で配送を待てなかったりする場合は、自分で修理キットを購入することになります。
ここで最も注意すべき点は、ダイヤルのモデル(型番)を正しく選ぶことです。
BOAシステムには、ゴルフシューズによく使われる「L6」や、薄型で逆回転も可能な「Li2」、あるいは「IP1」など、複数のモデルが存在します。
これらは見た目が似ていても内部構造や取り付け方が異なるため、間違ったキットを買ってしまうと装着できません。
見分け方としては、シューズのタン(ベロ)の裏側にあるサイズタグを確認するか、現在付いているダイヤルの形状を公式サイトの画像と照らし合わせるのが確実です。
また、多くの場合はゴルフ量販店や大手通販サイト(Amazonや楽天など)で「BOA 修理キット」として販売されていますが、適合モデルが明記されているかを必ずチェックしてから購入するようにしてください。
動画で確認しながら行う交換手順

修理キットと専用のドライバー(多くのキットに付属しているT6トルクスドライバーなど)が手元に用意できたら、実際に交換作業を行います。
ここでは一般的な流れを説明しますが、文字だけでは細かいニュアンスが伝わりにくいこともあるため、BOA公式サイトやYouTubeなどの解説動画を併せて確認しながら作業を進めるのが最も確実です。
1. 破損したダイヤルを取り外す
まず、付属のドライバーをダイヤルの中央(または側面などの指定箇所)に差し込み、ネジを緩めて古いダイヤルを取り外します。
このとき、内部に残っている古いワイヤーや破片も丁寧に取り除いてください。
2. 新しいワイヤーを通す
次に、新しいワイヤーをシューズのガイド(紐通し部分)に通していきます。
ワイヤーの長さはキットによって調整が必要な場合があるため、説明書の指示に従って適切な長さにカットし、末端を結び目などで処理します。
3. 新しいダイヤルを取り付ける
ワイヤーを新しいダイヤルの内部パーツ(スプール)にセットし、シューズの台座にはめ込みます。最後にドライバーでネジをしっかりと締めれば完了です。
作業自体は慣れれば10分〜15分程度で終わりますが、ワイヤーの通し順を間違えると正常に機能しないため、片足ずつ作業を行い、もう片方の正常なシューズを見本にしながら進めると失敗が少なくなります。
自力での復旧が難しいケースとは
修理キットを使えば多くのトラブルは解決しますが、中には自力での修理が難しいケースも存在します。
前述の通り、ダイヤルを取り付ける「台座(ベース)」そのものがシューズから剥がれていたり、割れていたりする場合です。
また、ワイヤーを通すためのガイド(シューズの生地に縫い付けられているループ部分)が千切れている場合も、キットの交換だけでは直りません。
このような物理的な破損は、専用の接着剤や縫製技術が必要になるため、無理に自分で直そうとせず、専門家の判断を仰ぐのが賢明です。
これに加えて、内部構造が複雑な最新モデルや、特殊な限定モデルの場合も、市販のキットでは対応できないことがあります。
自分で分解して状況を悪化させる前に、まずは破損の状態を冷静に見極め、無理そうだと感じたら作業を中断する勇気も必要です。
ゴルフシューズのダイヤル式修理を店に頼む目安

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購入店やメーカーへ問い合わせる流れ
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一般の靴修理店での対応状況
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プロに依頼した際にかかる費用と期間
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長持ちさせるためのメンテナンス方法
購入店やメーカーへ問い合わせる流れ

自力での修理が難しいと判断した場合や、作業に自信がない場合は、購入した店舗やメーカーに相談するのが確実なルートです。
特に、購入してから日が浅い場合は、メーカーの初期不良保証が適用される可能性があります。
問い合わせの際は、購入時のレシートや保証書を手元に用意しておくと話がスムーズに進みます。
多くのゴルフショップでは、店頭に持ち込むことでメーカーへの修理依頼を代行してくれます。
また、ネットショップで購入した場合でも、購入履歴から問い合わせれば対応してもらえることがほとんどです。
メーカー修理の最大のメリットは、純正パーツを使って確実に直してもらえる安心感にあります。
ただし、往復の送料がかかる場合や、見積もりに時間がかかることもあるため、事前に電話やメールでおおよその流れを確認しておくと良いでしょう。
一般の靴修理店での対応状況
駅前やショッピングモールにある一般的な靴修理店(ミスターミニットやリアットなど)でも、ゴルフシューズの修理を受け付けている場合があります。
しかし、ダイヤル式システム(BOAなど)の内部修理に関しては、対応できる店舗とできない店舗がはっきりと分かれます。
一般的な靴修理店は、ソールの剥がれやカカトの補修といった「接着・縫製」の修理は得意ですが、ダイヤルのような「精密部品」の在庫を持っていないことが多いためです。
もし持ち込むのであれば、事前に電話で「ゴルフシューズのダイヤル修理は可能か」を確認することをお勧めします。
一方で、ゴルフ用品の修理を専門とする工房であれば、特殊なパーツやノウハウを持っていることがあります。
近くにそういった専門店がないか、インターネットで検索してみるのも一つの手です。
プロに依頼した際にかかる費用と期間

メーカーや専門店に修理を依頼する場合、気になるのが費用と期間です。
一般的に、メーカー修理の場合、ダイヤルやワイヤーの交換だけであれば、片足あたり数千円(例えば、工賃込みで3,000円〜5,000円程度)が相場と言われています。
以下の表に、一般的な修理依頼の目安をまとめました。
| 依頼先 | 費用の目安 | 修理期間の目安 | 特徴 |
| メーカー修理 | 3,000円〜5,000円 | 2週間〜3週間 | 純正パーツで確実。時間がかかる。 |
| 購入店舗経由 | メーカー準拠 | 2週間〜3週間 | 手続きが楽。送料がかかる場合も。 |
| 一般修理店 | 店舗による | 即日〜1週間 | 対応不可の場合が多い。相談必須。 |
期間に関しては、メーカーに送る場合、発送から返却まで2週間から3週間程度かかることが一般的です。
シーズン中やコンペの直前など、急いでいる場合には間に合わないリスクがあるため、余裕を持って依頼することが大切です。
費用や期間はモデルや破損状況によって大きく異なるため、必ず事前に見積もりを取るようにしてください。
長持ちさせるためのメンテナンス方法

修理が無事に終わったとしても、またすぐに壊れてしまっては意味がありません。
ゴルフシューズを長く快適に使うためには、日頃のメンテナンスが非常に大切です。
最も基本的かつ効果的なのは、ラウンドが終わった後に必ずダイヤルのロックを解除し、ワイヤーを緩めた状態で保管することです。
締め付けたまま放置すると、ワイヤーや内部のギアに常に強いテンションがかかり続け、部品の寿命を縮める原因になります。
また、シューズに付着した泥や砂は、ブラシや水拭きでこまめに落としましょう。
特にダイヤルの隙間に砂粒が入り込むと、回転不良やギア欠けの原因になります。
エアダスターなどで隙間のゴミを吹き飛ばすのも効果的です。
こうした小さな習慣を積み重ねることで、トラブルを未然に防ぎ、お気に入りのシューズを長く愛用できるはずです。
ゴルフシューズのダイヤル式修理の総括と対策
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ダイヤル式シューズの故障は、ワイヤー断線かギア破損が主な原因である
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土台(ベース)自体が割れている場合は、部品交換だけでは直せない
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BOA保証制度を使えば、無償で修理キットをもらえる可能性がある
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保証申請は公式サイトから行い、写真のアップロードが必要となる
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自分で修理キットを買う際は、L6やLi2などのモデル型番を確認する
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交換作業にはT6トルクスドライバーなどの専用工具が必要になる
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修理手順は、古い部品の除去、ワイヤー通し、新品装着の流れで行う
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ワイヤーの通し方を間違えないよう、動画を見ながら行うと確実である
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ガイド(紐通し)の破損など、物理的な損傷はプロへの依頼が必要になる
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購入店やメーカーに依頼すると、純正パーツで確実に修理してもらえる
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メーカー修理の費用相場は数千円で、期間は2〜3週間程度かかる
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一般的な靴修理店では、ダイヤル部品の在庫がなく対応不可な場合が多い
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ラウンド後は必ずダイヤルを緩めて保管し、部品への負担を減らす
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ダイヤルの隙間に入った砂や泥は、故障の原因になるため除去する
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自分で直せる範囲とプロに頼む範囲を見極めることが、解決への近道である